2007年 11月 29日
あまりにひどい公立校の授業進度。
リセに通う公立中学1年生の進度を例にとります。
使っている英語の教科書は9レッスンで構成されています。4月~12月まででレッスン5までしか進みそうにありません。
残る3学期で6,7,8,9と4レッスン分を指導しなければいけないことになります。
1学期、2学期で5レッスンしか指導できなかった学校が、3ヶ月足らずの3学期で4レッスンも進めるはずがありません。
それでどうするのかと言いますと、毎年説明もなくただ一通り読んで終わったことにしているのです。数学も国語も同じです。
本当のところは、カリキュラムも指導計画も真剣には作っていないのだろうと思われます。犠牲者は生徒達です。
公立TOP高校はもっとひどいです。
中高一貫校と対等に進学実績を争そわなければいけない現実はあります。
それで、高1、高2の2年間で高校3年分を終わろうと焦っています。数学の進度にいたっては、速いとき、遅いときのバランスが滅茶苦茶です。
テスト終了後は生徒の理解度を意識してゆったりとしています。次のテストが近づいてくると、これでは予定通りに進めないということで、猛烈にすっ飛ばし始めます。このとき、生徒の理解度は無視です。
某高校の12月のテスト範囲を聞いて、分かっていながらも驚きました。積分の最後までテスト範囲なのだそうですが、まだ習っていないというのです。
テストまでの授業回数はあと3回、3回の授業で積分をどうすれば指導しきれるのでしょうか。
これではできない生徒が増えるはずですよね。教科書を読んで、公式は覚えておけ、これで終わったことになるのでしょう。
私の子供はすでに大学を卒業しましたが、これから中学、高校と進む子供がいれば、とてもじゃないが公立には行かせる気にはなれません。
学習面から見た場合、今や中高一貫校に子供を通わせるしかないのではないでしょうか。
残念なことに、今現在公立校でひどい進度で指導されている生徒さんは、カリキュラムのしっかりとした塾で学習するようにしてください。
進度だけではなくて内容ももうひとつ、というのが公立校の指導ですから。
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