2018年 04月 03日
機械類が英語学習を浅くする。
電子辞書、タブレット、CD、PC、その他様々な機会を使って英語学習ができる時代になりました。でもそれが本当に英語力向上に結び付いているでしょうか。
これだけ英語の価値観が高まり、私に言わせれば過大評価がされているにも関わらず、中高生の英語力は少しも高まっていないようです。
紙の辞書しかなかった時代の私たちと比較して、現在の中高生は英語の読解力が高まっているでしょうか。少しは会話能力が身に付いているでしょうか。否定的にならざるを得ません。
機械類を使って英語学習に時間を投入している若者を見れば、問題点が明らかになってきます。
辞書の効用。
辞書の使い方が英語力を高めてくれます。知らない単語が出てくる、辞書を調べる、目的とする意味内容をすぐに見つけられない、探しまくって辞書を読むことになる。
この途中経過が単語に対する理解の裏付けとなり、多くの用法を同時に学習することになります。
電子辞書になると、辞書を読むと言う要素がほとんどなくなります。訳語を探すだけとなりがちです。でも、電子辞書はまだいい方なのです。
スマホで1対1対応の訳語のみを探している高校生が多数います。こうなると、もう英語は学べません。意味を理解することなく、英文日本語置き換え作業に熱中するだけとなりますから。
英語に限らず道具は道具です。
道具を一定レベルで使いこなせる人は、かなりのレベルで基礎的なことは卒業できている人だけでしょう。
ある一時期、小学生にタブレットを持たせて算数や理科を勉強させる、と言うのが流行りました。
残念ながら、そのおかげで小学生の算数や理科がこんなに伸びました、という報告は見たことがありません。道具を使って勉強させることが流行っているだけのようです。
映像授業を見せて受験勉強をさせる予備校が増加しました。でも何も変わらないですね。そんなものを使おうが使うまいが、目標を定めてきちんと勉強をした者のみが合格するのですよね。道具は道具でしかありません。
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