2017年 12月 12日
受験生とその保護者の幻想。
国公立大学は難しくて、私立大学の方はそれほど難しくはない、と思い込んでいる人がいます。一般化して言えることではありませんが、医学部受験においてはこれは間違いです。
国公立大学の医学部は難しいから浪人覚悟となる。浪人するぐらいなら、私立医科大学であっても現役で進学した方が良い。
近頃は私立医科大学も難しいらしいが、国公立に比べれば、まあなんとかなるだろう。いくつか受験しておけば、一つぐらいは合格できるだろう。
これは全く誤った考え方です。随分と古い時代の話です。確かに、何十年も前であれば、模試の偏差値が60足らずであっても合格できるところがありました。残念ですが、今はありません。
同じメンバーが受験している。
関西での話ですが、大阪医科大学、関西医科大学、近畿大学医学部、兵庫医科大学、これらの受験会場で争っている受験生は、その半数は同じメンバーであろうと言われています。
ですから合格基準偏差値が相当高くなるのです。全国レベルの模試で、偏差値が68、69程度が必要となります。兵庫医科大学で65程度でしょうか。
合格する受験生は、京大、阪大、神大などを希望する浪人生を中心に、ハイレベルな受験生ばかりとなっています。
結局、国公立大学の医学部を目指している受験生が、定員の半数以上合格しているのです。
私立医科大学でも・・・は幻想です。
東大理科Ⅲ類、京大医学部、この二大学は別格ですが、少し乱暴ではありますが、国公立大学の医学部と私立医科大学とではその難易度に大きな差はありません。
私立医科大学なら入りやすそう、と思うのは、幻想以外のなにものでもありません。
ですから医学部を志すのであれば、かなりの学習量に対する覚悟が必要です。
現役で合格したいのなら、才能に恵まれていない限り、受験勉強しかない高校生活を送るしかありません。このぐらいの覚悟が必要だということです。
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