2019年 01月 17日
文高理低、安全志向の大学受験。
ほん数年前までは、理系希望者が多く文系希望者が少ない「理高文低」の傾向にありました。その理由は様々に語られてきましたが、時の経済状態に左右されるのが大きな原因となっているようです。
ところが今年の入試では「文高理低」の入試となっています。学部を絞れば、ほんの数年前では人気の低かった法学部が、今年はかなりの人気学部となっています。これまた確定的な理由などないのですが、受験生心理は流されるのですよね。
定員の方は、国公立大学の2次試験募集定員は日本全国で7万8千人です。センター入試は50数万人が受験しますが、その内国公立大学に入学できるのは7万8千人だと言う訳です。
私立大学の方は、募集定員の厳格化により合格者数が減少しますから、難関私立大学は敬遠され、その次のランクの大学が人気しているようです。早慶上理は敬遠され、MARCHが人気しています。関西では関関同立よりも産近甲龍の人気が高いです。
受験生と保護者の安全志向。
上を目指して浪人覚悟で難関大学を受験する、このタイプの受験生は減少しているようです。まずは現役で合格できるところを目指し、浪人は避けて無理をせずに安定した生活を目指す、こちらの方を選ぶ受験生と保護者が増加しています。
ですから、まずは自宅から通学できる大学が重要な条件で、下宿前提の大学は避けられています。世の中全体の傾向かも知れませんが、無難であることを第一に考え、無理な背伸びをせずに安定した将来を描こうとするようです。
対極にある考え方として、まずはNのような中高一貫校に進学し、何が何でも東京大学、あるいは国立医学部に合格し、輝ける(本人はそう考えている)将来を実現する、と言った人も一定数存在します。
でもそれは最近では少数派で、年々無理をせずに、できる範囲内で大学受験をし穏やかに人生を歩もうとする志向の人が大半を占めているようです。
ハイレベルを目指す少数派の人へ。
国公立大学の後期入試は、ほとんど募集されない状況になってきました。東大と阪大は全く募集がありません。あっても非常に募集人員が少なく、とんでもない倍率となって合格は見込めそうにはありません。
前期入試で合格し切りましょう。まずはそのためにはセンター入試での高得点が必要です。ここでしくじれば、2次テストでの逆転合格はなくはありませんが、ほとんど可能性がありません。
今日と明日の2日間であっても、希望大学の傾斜配点を考えて、最重点科目のみ知識を詰め込むことです。例えば、京都大学工学部希望生は、社会の知識詰め込みに集中することです。
その学習を通して、集中力を高め、モチベーションを高めるようにしてください。私はいつも言っていますように精神論者ではありませんが、ここまで来れば、負けん気だけでしょう。勝利あるのみです。健闘を祈ります。
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